💞 L恋小説 💞
LINEがきた。香耶ちゃんではなく真理江ちゃんだった。
この期に及んで香耶ちゃんの事を気にしているわたしがいる。
メッセージを開くと『今日、午後二時でいい?』って書いてあった。了解のスタンプと『真理江ちゃんの家でいいんだよね?』って送った。
プレゼントは昨夜ドンキでセクシーすぎないパンティを二枚買った。サービスカウンターでプレゼント用にラッピングしてもらった。
今度、自分のランジェリーもプレゼントのふりをして買ったら恥ずかしくないか。我ながら名案かも。
真理江ちゃんから返事のLINEがきたと思ったら香耶ちゃんだった。わたしの事を忘れてないって思って嬉しくなって直ぐに開いた。
『急だけど、今日のお昼過ぎくらいに会えますか?』
何故に今日? しかも昼過ぎって……。しばらくスマホとにらめっこした。
そして、わたしはある決心をして真理江ちゃんにメッセージを打った。
『ごめんなさい。急用が』ここまで打って指が止まった。決心っていうほど硬くなかった。
スマホとのにらめっこが再開された。
約束は真理江ちゃんが先なのに断ろうとしている……なんだろう? わたしは香耶ちゃんの優先順位が高いことを思い知った。
少しして、真理江ちゃんから返信がきた。『うん、家で。待ってるね』って、満面の笑みのスタンプつき。
メッセージを修正して送った。『楽しみだね』って。
香耶ちゃんにはなんて送ろうか? 迷っていたら香耶ちゃんから追加がきた。
『無理だったらいいからね。用はないんだけど、なんだか会いたくなってしまったのです』
わぁぁぁぁぁ! なんなんだろうか、これは!
嬉しいけど困る。香耶ちゃん遊び人説はこれっぽっちも解決していないのに、なにかの誤解だって思いこみたい自分がいる。
香耶ちゃんはわたしをどうしたいの? いや、わたしは香耶ちゃんとどうなりたいの? この前から問いかけているのに、答えのでないもどかしさ。これが思春期ってやつなのだろうか?
取り合えず返事しなくちゃ。なんて書いたらいい? えと、えと……
あ、午後一時四十分。真理江ちゃんの家に向かわなければ。返事は歩きながら考えよう。机の上のプレゼントをバッグに入れて部屋をでた。
夜と昼でこんなに雰囲気が違うものなのか。わたしは真理江ちゃんの部屋にいる。昨夜のモノクロ感がウソのようなオフホワイトを基調としたポイントポイントがいちいちピンクの部屋だ。
そう言えば真理江ちゃんはピンクが好きだった。学校に来るときもピンクのリボンしたり、鞄の持ち手の付け根にピンクのハンカチを巻いたりしている。
大きな棚にはカービィとかマイメロとか、うーん、なんだろうかこのキャラは……
真理江ちゃんが片っ端から答えていく。
「これはピンクパンサー。これはモモレンジャー、これはノバウサギでしょ、これは~~」
まるで覚える気のないわたしに、棚にある全ての置物の名前を教えてくれた。
それにしても、ピンクレディはいいとして、林家ペー・パー子の写真まで飾ってあるのはどうなんだろう。
ふいに後ろから抱きしめられた。彼女は背中におでこを押し付けながら言った。
「来てくれてありがとね」
玄関で言われた言葉と同じセリフだ。でも、今度は艶を含んだ声の調子だった。
「あ、そうそう」バッグの中からプレゼントを取りだした。
ラッピングを解いて真理江ちゃんがピンクと白、二枚のパンティをベッドの上に広げた。
ピンクのやつを摘まんで指でクルクル回しながら「履いてみようかな」って言った。
いたずらな顔ってこういう表情のことをいうんだろうな。なんだかセクシーをほんのり帯びた目をしている。
こんな昼下がりからいけない予感。でも、心の半分で自覚していた。きっと昨夜の続きになるだろうって。
真理江ちゃんは、スカートの中に手を入れてパンティを脱ぎ、学校でジャージを履く時みたく、その場でわたしがプレゼントしたピンクのパンティに履き替えた。
そして、スカートをめくってわたしに見せ「似合う?」って聞いてきた。
昨夜、わたしが買ったピンク色したパンティが真理江ちゃんのお尻を包み、あそこを隠している。
わたしが黙って頷くと真理江ちゃんが迫ってきた。後ずさりすると、ベッドの縁にふくらはぎのちょっと上が当たって、そのままお尻を下ろした。
真理江ちゃんは、わたしの膝の上にまたがると、顔を近づけてきた。最初みたいにギクシャクしたやつじゃなく、すんなりと唇と唇が触れ、互いについばんだ。
真理江ちゃんが、わたしの手をとり、ブラウスの裾から中へと誘導した。
今度はすぐに触れないように、ブラの生地の上から乳首あたりを指先でこすった。真理江ちゃんの口角から漏れる息が重くて熱くて、なんだか生々しかった。
真理江ちゃんは、わたしのほっぺを両掌で挟むように触れて濃厚なキスをしてきた。小さな舌が遠慮なく侵入してきて、わたしの口の中で猛威を振るっている。
ブラの上から乳首をこする指の速度を上げると、彼女の腰が前後に揺れ始めた。わたしの好奇心がそそられる。真理江ちゃんはそれに応えるように、ブラウスのボタンを一つずつ上から外し、ピンクのブラをさらけ出した。
白くてちょっとぽっちゃりした乳房が持ち上がっていてハーフカップのブラの縁からピンクの乳輪が見えている。わたしは飢えを自覚した。おっぱいをぎゅって掴んで思い切り揉んでみたくなった。
真理江ちゃんが、後ろのホックに手を回した時だった。
部屋の外から微かに音がした。
「え、嘘!」彼女は慌ててホックを留めた。
玄関の方から真理江ちゃんのお母さんと男の人の声が聞こえる。
「うそ、うそ、なんで」
真理江ちゃんの慌てぶりは普通じゃなかった。
「春ちゃん、ちょっとごめん」
ボタンをきっちりと留めて髪を整えた彼女がドアの外に姿を消した。
なんだろう? おばさんが恋人を連れてきた? それはないか……
わたしはレースのカーテンをちょっとめくって窓の外をぼんやり眺めた。モコモコした入道雲がいて『ザ夏』って感じの空がある。
あ、香耶ちゃんに返事してない――。
『返信遅くなってごめんね。お姉ちゃんに頼まれてちょっと一緒に出かけていて。また誘ってね』
なんか上手い言い訳ができた気がする。多分これで香耶ちゃんから連絡がくるよね。
そうしたら、満面の笑みをたくわえた真理江ちゃんが入ってきた。
実は、両親は離婚せず、お父さんは戻ってきて、これから元通り三人で暮らすそうだ。昨夜の離婚騒ぎはなんだったんだろう? 何がなんだかわからないけど、そもそも浮気は誤解で、相手を裏切ったわけじゃないんだとかなんだとか。
この最後の言葉が引っかかってから話が良く分からなくなったけど、ようするに、まだお互いに相手への気持ちがあったんだって。結局、真理江ちゃんの誕生日だからサプライズで黙っていたらしい。以上。
真理江ちゃんが興奮気味に説明してくれた。
エッチは中断されたけど、それはそれで良かったのかも。今日は玄関の前で手をふって別れた。
ドンキの前を通り過ぎてからちょっとした時、道の先に香耶ちゃんの姿を発見し、曲がる必要のない角を慌てて曲がった。
気が付かれただろうか? 汗が身体のそこいらじゅうから滲み出して気持ち悪い。そっと覗くと普段と変わらない顔をして香耶ちゃんがドンキ方面に歩いていった。
さっきから耳に残っている「相手を裏切ったわけじゃない」って言葉に攻められている気がする。
わたしはアスファルトから発せられる不快な熱気と上空から降り注ぐ太陽光線にサンドイッチされながら歩いた。
続く
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